私のポップ・アート・デコは、モチーフとしてアメリカの農場で使われていた果物ラベル、及びヨーロッパの洋酒・カクテル材料となる瓶に貼られる果物のラベルを用いています。
作品の制作には、日本の伝統工芸である型染の型をカットする技法、仕上げは漆塗りを意識して、“蒔絵”の深い光沢に近づける独自の技法 を用いています。
このように、「表面をガラス状にコーティングする」ことや、絵のモチーフを自由にはばたかせ、材質も、従来の紙だけに限定せずに陶板やガラスなどの新しいマチェールを加え、オリジナル(独自手法)に拘っています。
「ポップ・アート・デコ」考案及び制作:KAZUE MASAKI
■ポップアート個展、新宿で
ポップアートデコ展がギャラリー新宿高野で開かれている。
展示されているのはポップアートの中でも、デコパージュ、3Dアートなどの技法を使った作品。
デコパージュは既成のカードや雑誌、包装紙などの一部を切り取り、木やガラス、陶器に張ってラッカーで磨き上げるテクニック。
ポップアートデコは、これにガラスコーティングなどを加え、独特の深い光沢を作り出した。
日本の伝統工芸である蒔絵の表現をイメージし「これまで手工芸としか見られていなかったデコパージュを、芸術の域にまで高めた」と評価されている。
デコパージュは、紙や布の切り抜きを使って家具や小物に装飾を施す手芸技法です。
デコパージュはフランス語で「切り抜く」という意味の「découper」から由来しています。
蒔絵(まきえ)は、日本の伝統的な漆芸技法の一つで、漆で描いた模様や絵に金粉や銀粉、貝殻の粉などを蒔いて装飾する技法です。
型染(かたぞめ)は、日本の伝統的な染色技法で、切り抜いた型紙を使って布に模様を染める方法です。
この技法は、特に和装や布製品に美しいパターンを施すために使用されます。
ポップアートデコでは、型紙の繊細な切り抜きの技法を用いています。
ラベルのデザインの歴史は、飲料や薬品などを入れる容器が使われ始めた時期にさかのぼります。ラベルは、商品を識別し、内容物の情報を消費者に伝えるための重要な手段として発展してきました。
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